投資家スタイル模索編~新NISA何買えば良い?初心者向きのインデックスとは?-NASDAQ100編-~

 新NISAに合わせて投資家活動を開始していくにあたり


「どの銘柄買えばいいんだ!?」


と昨年末から現在に至るまで続く懊悩についてアウトプットしていきたいと思います。


今回は、特に2024年2月現在、注目を集めているインデックスであるNASDAQ100についてまとめて行きたいと思います。


・NASDAQ100

正式名称は『ナスダック100指数』。

元ネタである米国銘柄コードは”QQQ”。

その名の通りNASDAQ市場に上場している上位100銘柄で(いつもの)時価総額加重平均ルールで構成したインデックス指数です。

注意したいのが、実はこのNASDAQ100には元ネタの元ネタが存在しており、その名も『ナスダック総合指数(IXIC)』。

違いは投資先を市場全体か上位100に絞るかだけなのですが、

パフォーマンスは結構違うので連動ファンドの購入検討する場合は気を付けてください。


このインデックスがどんな指数か一言で表すと『S&P500の良いとこ取りしようぜ!』って感じの指数です。

インデックス投資を行う目的の一つとして投資先株式の分散が挙げられます。

一社だけの株を集中して持っていると、

その会社が倒産無いし業績下降した場合にそのダメージを丸々受けてしまいます。

それを避ける為に投資先の分散を行うことが、投資手法のセオリーの一つとなっています。


分散先数の比較例としてオルカンが2500以上、S&P500が500前後、ダウ平均が30です。

単純に考えるとS&P500の5倍の含み損が発生するリスクがあるという事になります。


実際、世界的な暴落の際はS&P500より評価額が下がっています。

しかし、NASDAQのトップ企業には今を時めく米ハイテク銘柄が何社も存在しており、

時価総額加重平均ルールによってそれらの割合を多く含んでいる事から、

下降相場でもS&P500の5倍下落する事にはならず、

その後反発して値を戻して以降はS&P500よりも爆発的な急成長を遂げるといった結果になっています。


・S&P500より優秀?

……とはいえ、あくまで『結果的に』プラスになっているという話で、基本的に下がる時はS&P500より大きく下がっています。

株式投資ではほんの数%の差でも、

メンタルへのダメージ差は体感倍以上に感じるので、

保有するのならそれなりに覚悟が必要です。


その辛さとリターンが見合うかどうかは実際に自分で試さないといけないので、

個人的には特定の銘柄を「この株良いよ!」なんて他人にオススメする事はしないですし、

逆に「この株はやめときな!」みたいに否定する事もできないですね。

(ただし運用ファンド選定に関しては別。投資先の選定と資産運用は似ているようで全く違います)


・株式投資におけるリスク

NASDAQ100はハイリスクなインデックス指数という事ですが、では、実際どんなリスクがあるのか?

実際に投資を行うまで知らなかったのですが、この業界におけるリスクとはすなわち”値動きの幅”を指しているそうです。

・2倍のリスクがある投資→2倍の危険がある投資←×

・2倍のリスクがある投資→増える時も減る時も2倍の勢いになる投資←〇

解釈としては概ねこのようなもので良いかと思われます。


当たり前の話ですが、現金貯金しているだけではお金は貯まるだけで増えません。

預貯金では資産評価額として値動きが無い=下がりもしないですし、上がりもしない。

下がるリスクが無いという事は、上がるリスクも無い、という事です。


つまるところ、高い株式の利回り/リターンを狙う場合、どれだけハイリスクの投資を大規模に行えるかという話になります。


・ハイリスク投資に対する是非

じゃあ儲けられるならできるだけ高いリスクで投資をすれば良いじゃないか!

と考えるのですが世の中そんなに甘くありません。

たしかにリターンだけを考えるなら正しい投資方法ですが、これには落とし穴があります。

それは時間軸です。

ハイリスクという事はそれだけ短時間で値動き=上がり下がりがあるという事です。

要は買い時や売り時をといった相場を見る必要が出てきます。

つまりハイリスク投資の行き着く先は個別株保有となります。

元々インデックスによる分散投資とは、できるだけ低リスクで資産拡大を狙うための方法です。

それをハイリスクなルールに絞るのはそのメリットを捨てるという事になります。


・NASDAQ100はアリ?ナシ?

散々批判的な事を書いてきましたが、

この指数に連動するインデックスへの投資がアリかナシかで言うなら普通にアリです。

なんでかって言うと100社分散でも個人で再現するのはかなり大変ですし、

なにより既に長期間の実績を積み上げている信頼性のあるインデックスです。

金融商品としては提供ファンドにある程度の維持コストを払っても良いと思えるだけの内容と言えます。


・インデックス投資を行う際におけるファンド選定の一つの基準

ここまでオルカン/S&P500/ダウ平均/NASDAQ100を調べてきましたが、

ここでインデックス投資信託選定の評価ポイントが分かりました。

それは「個人で再現が可能か?」という点です。

初心者がインデックス投資を推奨されるメリットの一つとして「どの銘柄を選ぶ際に悩む必要がない」が挙げられます。

しかしそうなると「いや、だったら、そのインデックスで採用されている会社の個別株買えば良くない?」という話です。

実際、その考えは間違いではないです。

インデックスに選ばれる企業は一部を除けば何十年も顔を連ねる安定した企業が多く、

早々その価値が毀損されることはないでしょう。

ですが、

ほとんどの有名インデックスにおいて毎年ある程度の銘柄入れ替えが発生している

これもまた事実です。

そしてインデックスから外れた企業は、それに連動したファンドからの莫大な資金流入を失うため、例外なく落ちぶれていきます

自分で選択した個別株がそうならないという保証はどこにもありません。

そうなれば、そのままその会社の共に沈むか、大きな手間とロスを発生させて別銘柄に乗り換える必要があります。

そういった四六時中永遠と発生と警戒をするメンテナンス性部分を含めて「個人で再現が可能か?」という事を考えると、

インデックス投資の「楽さ」は大きな価値であると言えると思います。


……では、もし、このインデックス投資のメリットを極限にまで削り、リターン最大に特化した超ハイリスク・インデックス指数があったとすれば?


今回はここまで。

次回はインデックス投資の問題児、FANG+についてザックリ調べていきたいと思います。

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