今回はいつもと違って仮想通貨、
いわゆるビットコイン等に投資する価値が本当にあるのか?
という疑問に対して考察をしてみました。
で、あえて先に結論を述べると、
仮想通貨に価値はあります。
あえて先に結論を出したのは本記事の趣旨は考察部分のアウトプットだからです。
そして、本考察を読むことで気分が悪くなる人が出る可能性が否定できません。
なので、結論だけが気になった人はここでブラウザバック推奨です。
特に、仮想通貨に投資をして資産形成に成功した人や、
ビットコインに夢を見ている人は読まない方が良いです。マジで。
当ブログのスタンスとして、
あくまで投資は自己責任です。
特定の投資対象に魅力を感じる事に対して、
第三者から否定や肯定をする事は不適切という考えとなります。
よって、本ブログの考察は他者を精神的に傷付ける意図が無い事はここに明記しておきます。
あくまで都市伝説的な与太話的なエンタメとしてお楽しみください。
……ここまでくどい文章読める人なら大丈夫かな?
それでは始めていきます。
・考察のきっかけ
2024/3/14。
米国マイクロストラテジー社が転換社債を発行して多額の資金を調達。
その資金を持ってビットコインを大量に買い付けを行う。
……というニュースが流れました。
同社は数年前からこのビットコインの買い占めと言ってもいいレベルで大量に買い付けており、
株価に資産としてビットコインの時価変動が反映される程となっています。
国内SNSでは
「ビットコインが市場から枯渇する! 取引所からウォレットに移動させておけ!」
とか
「半減期も前だし今のうちに仕込んでおけ!」
とか
「マイクロストラテジー社の株を買っておいて損はない!」
等といった類の情報が発信されていました。
この情報を見た私の感想としては、
「これ、コロナショック時の転売ヤーによるマスク買い占めと同じじゃね?」
でした。
私も、投資系ブログというコンテンツ作成者のはしくれである以上、
その時価がどんどん吊り上がっていくビットコインを始めとする仮想通貨アセットには、
一定の興味がある事は否定できません。
しかし、どんなに時価評価が吊り上がっている様子を目の当たりにしても、
よし、投資しよう!
という気持ちにはなれませんでした。
どーしても仮想通貨というアセットに、
投資対象としての魅力があるように思えなかったからです。
何故でしょうか?
一応、乗り気になれない理由としてはいくつか挙げられます。
・データ上の存在で実体が無い為信用できない
・値動きが激し過ぎる=ハイリスク過ぎる
・売買益に対して日本で適用される税制がかなり冷遇されている雑所得区分
大体こんな感じですね。
しかしながら、ここ数か月投資について調べてきた知見から改めて見てみると、
実はこれらの問題に対するクリア方法ないし、
リスクヘッジできる事が分かってきました。
・ブロックチェーンの仕組み上、総量が決まっていて複製も難しい
⇒ゴールドと同じ価値構造で信頼性がある。
・ハイリスク過ぎる
⇒少額で小分けで積立買付すればメンタルヘッジが可能(ドルコスト平均法)
・日本で雑所得区分で税制不利
⇒必要な時に最低限の売却を行えば税支払いを抑えられる(税の繰り越し)
orマイクロストラテジー社や米国ETFを通じれば株式扱いでの課税なので大分マシになる
近年投資に対するリテラシーがネット全体で高まってきているので、
無茶な投機的トレードのような運用さえしなければ、
暗号通貨も非常に有用かつ魅力的なアセットとしての地位を確立しつつあります。
・だけどやっぱり気が進まない……
各個人のリスク許容度を超えない範囲でなら、
仮想通貨への投資は資産拡大目的としては非常に有用です。
むしろ、リスクプレミアムの原則を考慮すると、
リターン目的であるならば最優先で投資すべきアセットです。
……と、理屈の上では分かっているのですが、何故か気が進みません。
一応、某仮想通貨取引所のアカウントも取得したのですが、
開設キャンペーンでもらえる1000円分のビットコインを貰って以来放置してます。
(今しがた確認したら2000円ほどに値上がりしてました)
ハイリスクや税制等の理屈上の諸問題をクリアしても投資する気になれない。
何故か?
この問いに対する回答は非常に簡単です。
私の感情部分が仮想通貨アセットに対して魅力や価値があると判断していないから
これ以上でも、それ以下でもありません。
ことわっておきますが、私には仮想通貨に投資をする人へ批判する意図は無いです。
これはいわゆるポジションの違いというだけの話であって、
シンプルに私個人が仮想通貨は不要と感じているから。
ただ、それだけの話なのです。
・仮想通貨の価値とは?
ここで興味が出たのは、
仮想通貨に価値を感じるのはどのような人達なのだろう?
という些細な疑問です。
よく仮想通貨の価値は?という問いに対して
・仮想通貨の価値構造はブロックチェーンというシステムで担保されている
・一度発行されれば人為的な改変や複製は不可能
・発行上限も決められており、それ以上に増えることはない。
・つまるところ、理論上は信用度合いはゴールド(貴金属)投資と変わらない。
・数が決まっている為、その価値は世界レベルの争奪戦における需要によって青天井になる。
というアンサーがされている情報が多数見受けられます。
ここで私は思います。
「ゴールド投資と同じならばゴールド投資で良いのでは???」
ゴールドと同じ価値なら、法整備もきっちりしてあるゴールド投資で事足りるはずです。
しかし、実際のところは、ビットコインはゴールドより激しい時価変動で高騰しています。
要は「ゴールドより価値があると考えているから」みんな投資しているという話です。
・本当に信用性がある?
仮想通貨について調べていると興味深い事が分かりました。
コロナショック時、つまり世界的な暴落の発生時において。
ビットコインはゴールドよりも先に暴落し、
ゴールドよりも後に時価が回復しています。
現在のビットコインの時価総額は、
ゴールドよりも遥かに高騰しているパフォーマンスが示されています。
しかし、
世界的な有事の際にはゴールドよりも先に売られている
⇒ゴールドよりも信用されていない。
という事実があります。
結局のところ、
ビットコインホルダーの大半はいざという時は足元の自国管理通貨へ換金しており、
投資している大半の人間は仮想通貨への信用はそれほどしていない、
という事になります。
簡単にまとめると
「仮想通貨は多くの人が価値があると感じているのに、信用はされていない」
という「一体どういう事……?」な謎アセットになります。
いや、ほんとーに何なんだコレ……(;^ω^)
・暴落すれど破綻しなかったビットコイン
一方でビットコインは、
コロナショック時のどん底相場であってもその時価が0になる事はありませんでした。
この事実はすなわち、
世界的危機となっても自国通貨を信用できない層が一定数存在する。
という事になります。
この層こそが、
仮想通貨需要を下支えする=真の価値を見出している人々。
という事になります。
仮想通貨の価値の正体を紐解く鍵は、この層にあると思われます。
・「不幸」に投資する悪夢のアセット
ゴールドを始めとする貴金属アセットの魅力や価値というのは、
人類史の積み重ねによって育まれてきた来歴に基づいたものになっています。
簡単に言うと
・見た目が綺麗
・加工して実用品にする事ができる
・量が限られていて希少性がある
・文化や土地を隔てず人々を魅了してきた歴史がある
こういった要素が自然天然由来、理屈抜きで積み重なった結果、
資産としての価値を多くの人々から認められています。
一方で、仮想通貨は天然由来ではなく、
特定のロジックの元に作成された人工物です。
昨今、仮想通貨はビットコインだけでなく、様々なものが生み出されていますが、
根本的なアセットとしての設計・役割、共通した特徴は次の二点です。
・ネット環境さえあれば誰でも手に入れられる
・一度発行されてしまえば如何なる存在でも規制介入する事ができない
これを一言でまとめると
どれだけ他者を信用するの難しい環境の人でもネットさえあれば、最低限の資産価値を保全してくれる資産。
です。
要するに他者への信用ではなく、不信感が行き着いた先で価値が成立するネガティブアセットという事になります。
つまり、仮想通貨のリターンに期待して投資するという事は
「他者を信じれなくなる人が増える事」に期待する「不幸」への投資
という事になります。
……書いてて気持ち悪くなってきた。_| ̄|○
・仮想通貨投資は悪いものか?
この仮説が正しいのであれば、
仮想通貨は価値が青天井になるというのは自然な考えです。
何故かと言えば、世界全体の人口は増え続けているからです。
「不幸」は「幸福」に対する相対的な概念です。
幸福な人が増えれば、不幸な人も増える。
不幸な人が増えれば、仮想通貨への需要が高まります。
「世界全体における幸福の成長という期待に対する空売り/ベア/インバース」
仮想通貨投資をまとめると上記のような表現になると思われます。
では、仮想通貨投資が悪いものか?
と問われた場合、それは違うかな? とも思います。
何故なら、仮想通貨に投資を行い、価値を付与するという事は、
仮想通貨に依存する経済的な弱者を救済する、といった解釈も可能だからです。
・仮想通貨が持つリスクの本質
ここまでの事を踏まえると「仮想通貨投資というアクションの本質」が見えてきます。
すなわち、
「他者を信用できない人と価値観を共有する」
この一言に尽きるのかなと思います。
(そりゃハイリスクになるわ……)
ハイリターンを期待できるのは仮想通貨自体に信頼性があっても、
価値観を共有している人がそもそも信用を放棄しているからです。
これらの事から投資行為の中でも、
仮想通貨投資は最上級の投機に分類できると考えられます。
・先進国民が仮想通貨に投資する意味
こうして見ると、私が仮想通貨にあまり乗り気でなかったのは当然です。
何故なら、私の基本的な投資スタンスは株式アセットのホルダー志向だからです。
株式=企業が収益を出してくれる事を期待して買付け投資を行います。
売却するのは、私の期待を裏切った時だけ。
企業を信じる事が前提の投資ポジションなのです。
逆に言えば、
投機的なトレーダー志向が強い人にはこれほど魅力的なアセットも無いとも思います。
リスクヘッジの観点からしても、
自国経済が致命的なインフレ破綻が起こした可能性を考えた場合、
私のようなホルダー志向でも仮想通貨アセットを一定割合保有しておくのは、
合理的選択だと考えられます。
一方で、自国通貨が一定の信用を得ているポジションで考えた場合、
仮想通貨への集中投資は過度なリスクを負うようにも思えます。
私見としては、少なくとも一般人が手を出すにはかなりハードルが高く、
直接取引は投資リスクやコストに対するリターンは割に合わない気がします。
投資するにしてもETFやマイクロストラテジー社等を別アセットを経由した間接投資に留め、
配当金や分配金といった定期的なキャッシュ還元でリスクヘッジした方が良いと思います。
また、ビットコインを法定通貨に採用またはその検討をしている国家は年々増えていますが、
どの国家の既存貨幣も世界基準から見たら脆弱な価値水準である事は留意したいです。
リターン目的で仮想通貨への直接投資を考えている人は、
・これらの国々への移住を本気で考えられるか?
・自国の生活水準がこれらの国と同等レベルになるというシナリオなのか?
・仮想通貨取引で利益を得る=経済弱者からその余裕を奪う事を自覚しているのか?
これらが投資判断基準となると思われます。
・まとめ
何度も断っていますが、
本記事は仮想通貨投資を否定する意図はありません。
むしろ、
インフレリスクヘッジとしては非常に有用なアセットだと、
本記事の記者は考えております。
また、
あくまでここまでの記事内容は一個人が情報収集できた範囲で組み立てた考察です。
なので本記事の内容自体はあくまで思考実験的な空想エンタメである事をご了承ください。
本記事の趣旨としては「お金の使い方は慎重に判断するべき」という考えに基づいており。
〇〇投資がどうして儲かるのか?
という思考部分の追求となります。
投資は自己責任。
どこまで行ってもこの原則に基づいて情報発信を行っています。
・おまけ
唐突ですがクイズです。
下記の日付に共通するのはなんでしょうか?
2024/2/29、2024/3/5、2024/3/15。
正解は↓
正解は「直近でビットコインが急落した付近日」ですね。
これらの日に報道されたビッグニュースなのですが、
・2/29→大谷選手婚約発表
・3/5→米国大統領選挙スーパーチューズデー
・3/15→大谷選手の婚約者顔出し
案外、人が前向きになれるのは難しい事ではなく、些細な事で良いのかもしれません。
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