新NISAに合わせて投資家活動を開始していくにあたり
「どの銘柄買えばいいんだ!?」
と昨年末から現在に至るまで続く懊悩についてアウトプットしていきたいと思います。
今回は、特に2024年2月現在、注目を集めているインデックスであるFANG+についてまとめて行きたいと思います。
・FANG+
正式名称は『FANG+』
元ネタである米国市場における銘柄コードは『FANG』
そのままですね。
インデックスとしてのルールは
・Facebook/Amazon/Netflix/Google+米国トップハイテク銘柄6社
・”均等加重平均”で保有割合を決定。
かなりシンプルですね。
・FANG+だけどFANG+じゃない
FANG+指数の設定自体は2014年と、10年選手で実はそんなに新しい指数ではありません。
(S&P500(1993年)やNASDAQ100(1,985年)に比べるとまだまだ浅いですが)
この間FacebookはMetaへと社名が変更されており、
実際はFANG+ではなくMANG+に変わっています。
……まあ、FANGの方が響きがカッコいいので、ややこしいですが個人的にはこのままでいい気がします。
・均等加重平均
時価総額加重平均、株価平均型に続く3種目の計算方法ですね。(多過ぎません???)
内容は今まで紹介した中で一番シンプルで、
・保有株の時価総額が均等になるようにする
これだけです。
基本的にFANG+は10社を投資先対象とするので、時価総額で10%ずつ保有するという事になります。
要するに
「米国のイケイケの企業全ての株の価値が、同じにするよう調整して保有する」
こういうインデックス指数です。
・超ハイリスク
米国のハイテクセクターに集中投資する関係上、値動きリスクはかなり大きいです。
例えばオルカンはコロナショック時に-30%の暴落を経験しましたが、その後の米国利上げ時には-10%ほどです。
FANG+は両方ともに-30%暴落しています。
集中投資している関係上、オルカンで言うところの大暴落級の衝撃が発生しやすい、という事です。
・超ハイリターン
しかし一方で、上昇相場に乗った時のパフォーマンスは驚異的です。
株式のリターン平均は5-10%とされています。
そして直近一年ほどは米国株関連銘柄の調子は良く、オルカンは15%、S&P500は20%とかなりのパフォーマンスを出していますが、
FANG+は58%を叩き出しています。
分散投資を行うインデックス投資でこのパフォーマンスは異次元と言えるレベルで、米国ハイテク銘柄が持つ魅力の全てと言っても過言ではありません。
・インデックス投資?
特定のルールを順守して資産運用を行う為、一応はインデックス投資の分類に入りますが、
・10社とインデックス投資の分散数としては明らかに少ない。
・ハイテクセクター銘柄の均等加重である為、セクター単位の相場値動きがダイレクトに反映=ほぼ個別株保有と同じ。
と、インデックス投資と呼んでいいのか大分疑問です。
早い話が
「わざわざこのインデックスに連動した投資信託を買わなくても、自力で再現すれば良くね?」
という事です。
参考までに2024年3月現在絶賛急騰中のNvidiaは1株12万円ほど。
12万円を基準に、各社同じ額になるように調整保有……
あ、普通に莫大な資金が必要ですね。
リバランスも思ったより中々面倒そうなので、個人での再現は難しそうです。
少なくとも再現性という面では、連動した投資信託を購入する価値がありそうですね。
・分散数が少なすぎる?
分散先が少ないインデックスとしてはダウ平均の30があります。
こちらも大分少ないですが、調べる限りこれくらいの分散数があれば、まあ、なんとか……といったところ。
これが20社程に絞られてくると、十分な分散効果が期待できなくなってくるみたいですね。
10社のFANG+はやはり分散効果が足りないようで、
純粋なパフォーマンスとしては維持コストが掛かる連動したETFや投資信託を購入するより、個別株で買った方が優れているようです。
・エントリーハードルの低さ
とはいえFANG+連動の投資信託を通せば、現物では最低でも数万円は必要な米国ハイテク企業に対して、かなりの少額で投資が可能になります。
S&P500やNASDAQ100よりも、これらの企業の恩恵を高純度で受けることができるのは魅力ですね。
逆に言えばある程度の資金力があるなら微妙になる感じ。
・アリかナシか
個人的には条件付きでアリ。
資産が乏しい時期や、別のインデックスと混ぜて運用すれば、分散先の少なさや値動きリスクはカバーできそう。
逆にこのインデックスをメインないし集中運用するのは微妙。
ハイリスクでメンタル負担が凄い、という面もありますが、
それ以上に合理性が薄いのが気になります。
ハイリターンを目指してFANG+に集中投資する=投資先候補を10社にまで絞る、という事なので。
リターンを優先した結果そこまで絞れるなら、もう少し頑張って個別株厳選した方がより多いリターンが得られるじゃない?という話です。
リスクヘッジをETFや投資信託の自動でリバランスされる機能だけで十分、と考えれば……信託報酬や経費率といった維持コスト次第、な気がします。
ということで、次回は維持コストに優れた日本国内株式指数、TOPIXと日経225についてリサーチとアウトプットを行いたいと思います。
コメント
コメントを投稿