新NISAに合わせて投資家活動を開始していくにあたり
「どの銘柄買えばいいんだ!?」
と昨年末から現在に至るまで続く懊悩についてアウトプットしていきたいと思います。
今回からしばらく投資信託について、特に2024年2月現在メジャーなインデックスについてまとめて行きたいと思います。
2024年2月末現在、中国不動産バブルの崩壊による経済不況と連動する形で、投資先から中国株を大幅除外した事で話題になっています。
SNSを中心に話題になっているインデックスの一つです。
特にオルカンは日本において
『三菱UFJアセットマネジメント』
から販売されている
『eMAXIS Slim 全世界株式』
の事を指すことが多いですが、
最近は後追いで『楽天グループ』から販売された
『楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド』
も含めて呼ばれる事が多いです。
「え? どっちもオルカンなの?」
と私は最初戸惑ったのですが
”基本的に同じインデックス指数を採用してるならどのブランドのオルカンを買っても結果はほぼ同じ”
です。
何故ならインデックス投資とは特定のルールをひたすらに守る資産運用だからです。
(つまり、オルカンを名乗っているのに違う結果を出している投資信託があったら、それはルール違反をしている事になります。
仮にそれが良い結果だったとしても、我々出資者側に嘘をついて商品を買わせていた事になるので、大問題となります)
で、肝心のオルカンのざっくりとしたルールなのですが
・全世界を対象に
・比較的信頼のおける国と地域の株式を
・”時価総額加重平均型”と呼ばれる計算ルールを元にも保有。
というものになります。
この”時価総額加重平均型”がどういうルールかざっくりと言うと、
『世界中の会社の種類をできるだけ多く、そして規模が大きい会社の株式をより多く保有する』
要はエリート会社の株式を使って全世界を再現するという事です。
既にある程度成長している企業に満遍なく投資する手法なので、
滅多なことで大損はしにくいですし、
大損してる時はつまり世界規模でやばい状況という事です。
(つまり投資しているしいないにも関わらずに自分以外もみんな苦しい状況である可能性大という事)
・過去の暴落は?
過去の例で言うと、
・2020年のコロナショックで-30%
・2008年のリーマンショックで-50%
・2000年のドットコムバブル崩壊で-30%
・1997-1998年の世界金融危機で-30%
一気に暴落したそうです。
(……改めて見るとリーマンショックエグくない?)
仮に100万円投資したら一気に70万、50万、
1000万だったら300万から500万が一瞬で吹き飛ぶ計算になるので、想像するだけで背筋が凍ります。
しかし、記憶に新しいコロナショックで1年ちょっと、リーマンショックでも5年程度掛けて値を戻して、その後は一気にプラスに転じて2倍以上に成長復活を遂げている実績があります。
……正直なところ、バブル崩壊の悪夢を聞き、傷が残る閉塞感のある空気の中で生まれ育った一人のアラサー日本人としてはにわかに信じがたい話ですが……データを見る限りそうなっているので、世界ではそうだったのでしょう。
ただ、この大暴落に耐えられず脱落した結果、大損して終わっている人も多いようで、
該当時期の当時のSNSを確認すると阿鼻叫喚の地獄絵図で、そして数年後にオルカンを始めとする株式インデックスがスコアを戻した時に暴落時に損切りしてしまった人が発狂している様子が確認できます。
話は少し逸れますが、私自身、新NISAを機に23年12月に投資信託を購入しましたが、
その後の年末年始の数%の下落局面で数万円の含み損を抱えた結果、
思っていた以上にストレスでかなり吐きそうだったですし、人生初の白髪が生えました。
(もっというと、正月の能登地震で更に不安ブーストが掛かりました)
インデックス投資なら含み損を抱えても大丈夫と頭で理解したつもりでも、
ほんの数%でも含み損を数日抱えてこのザマだったので、
年単位の含み損を抱える大暴落局面のストレスは想像を絶するものであり、
私を含めこれから投資をやっていく人はかなりの覚悟をする必要があると思います。
-閑話休題-
・で、結局オルカンの良さって何?
話を戻しまして。
現在オルカンの投資先は米国60%、他の先進国や新興国が数%ずつという「全世界ってなんだっけ???」という状態となっています。
これはシンプルに現在のアメリカの市場(特にハイテク銘柄)が強いということで、
現在の流れとしては「だったら最初からアメリカのハイテク株だけ買ってれば効率良いじゃん!」という考えが主流となっています。
しかし、オルカンの良さは「少額で一度に全世界の優良企業にバランス良く分散投資できる」という部分です。
何社くらい分散できるかというとその数およそ2500-3000社前後!
これを一般人が人力で行おうとした場合、
仮に一社あたり100円(投資信託の最低購入額)を投資するとしても最低で25万円必要になります。
(実際にはそんな少額で優良企業の株は買えないので、もっと掛かるでしょう)
その他にも為替交換等、諸々の手数料や手間を考えると、
個人で複数の投資先をバランス良く保有するのは非常に困難であります。
この事から「投資先の多さ」というのはシンプルに投資信託というサービスの活用メリットを考える一つ指標になります。
・オルカンは分散させ過ぎ?
とはいえ、一度にたくさんの投資ができれば良いインデックスないし投資信託なのかと言われれば、必ずしもそういう訳でもないようです。
例えば、オルカンに対して懐疑的な人の意見として「地政学リスクを余計に抱え込む」という指摘があります。
これは簡単に言うと、火山など自然災害リスクのある国や、歴史的に紛争などで治安が不安定な国を含んでいる事もあるからです。
現に数年前までオルカンの投資先にはロシアが含まれていましたが、ウクライナ侵攻によりロシアは戦時国としてその損失リスクから投資先から除外されています。
ちゃんと投資先から除外されたのでオルカンには大きなダメージはありませんでしたが、それでも買い替えなどロスは発生してしまうので、投資効率はどうしても落ちてしまいます。
そしてその間に米国主体のインデックスであり、オルカンの稼ぎ頭でもある米国ハイテク企業の比重が高いS&P500やNASDAQ100、FANG+などが高いパフォーマンスを発揮した事から、
これら米国インデックス銘柄は現在の新NISA最有力投資先の一つとして、オルカンと並んだ選択肢として見られています。
今回はここまで。
次回もインデックスを、それも最後に少しだけ登場したS&P500についてリサーチをまとめたいと思います。
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